年末調整の基本的なお話 その②です。
①では
『年末調整とは、一言で言うと「所得税の精算」です。』
とお伝えしました。
所得税とは、「所得にかかる税」ですね。
いや、そんなこと当たり前でしょ!と言われてしまうかもしれませんが
「じゃあそもそも所得って何?」の部分がご理解いただけていないケースが多いのです。
特に「所得」と「収入」がごっちゃになってしまう方がいらっしゃいますので説明します。
どちらも自分が得られるおカネ、という印象なので無理もないのですが。
所得と収入はノットイコールです。
計算式で表すと
「所得」 =「収入」ー「必要経費」
です。
例えばパン屋さんの収入は売上にあたりますが、
売上を上げるための必要経費…例えば小麦粉やバターを仕入れたり、家賃や従業員のお給料を支払ったり…いろいろかかりますね。
所得は、売上(収入)から必要経費を引いた残りを指します。
会社にお勤めの方も同じ感じです。
ただ、会社にお勤めの方の必要経費部分は国が「給与所得控除」として額を決めているのです。
人によってはスーツ代、化粧品代、ストッキング代など差があるでしょうが皆さん一律ということで。
さて、ここでご注意いただきたいことがあります。
会社から配布される「扶養控除等異動申告書」に
「所得の見積額」を記入する欄がありますが、そこは「収入」ではないですよ。
じゃあ所得ってどうやったらわかるの?のお話は次回に。
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