今さら聞けない年末調整④

前回は会社勤めの方の所得の求め方についてお伝えしました。 所得がわかったら、そこに税率何パーセントかをかけて所得税がわかるんじゃないの? …とお思いの方がいらっしゃるかもしれません。   実はゴールまでもう少し手間がかかるんです。 「今さら聞けない年末調整」シリーズ最終回の今日は 年調年税額(正しい所得税額)がわかるまでの全体像をお伝えします。   年間の収入を求めます。 つまり1月から12月までの給与と賞与の合計額です。 ただし、非課税である通勤手当などは除いてください。   収入から所得を求めます。 これは前回お伝えした通りです。   所得から引いて良いものを控除します。 年末調整時に会社から配布される各申告書はその為にあります。   ③で求めたものに税率をかけます。   ④で求めたものから住宅ローン控除がある方はさらに控除します。   ⑤で求めたものに102.1%をかけたものが、年調年税額=正しい所得税額です。 そして、年調年税額とこの1年間給与や賞与から引かれていた所得税の額を比べて過不足を精算するのです。これが年末調整の全貌です。 年末調整と聞くと、必ずお金が戻ってくるという印象が強いかもしれません。 しかし、年の途中で扶養人数が減った方や住宅ローン控除が無くなった方など、中には追加徴収になってしまう方もいらっしゃいます。 年末調整の仕組みがわかっていれば心構えもできるのではないでしょうか。     さて、本日みやた社労士事務所は仕事納めです。 本年も皆様には大変お世話になりました。 来年もどうぞよろしくお願いいたします。   良いお年をお迎えくださいませ。

今さら聞けない年末調整③

年末調整の基本的なお話 その③です。 ②でお伝えした、「会社勤めの方の所得」について。 こちらの国税庁のサイトをご参照ください。 https://www.nta.go.jp/publication/pamph/gensen/nencho2021/pdf/76-84.pdf 「年末調整等のための給与所得控除後の給与等の金額の表」を使います。 以下の手順で所得を求めましょう。 1.年間の収入を求めます。 ここでいう収入とは、給与+賞与です。ただし非課税である通勤手当は除きます。 2.1で求めた額を「給与等の金額」欄にあてはめてください。 ※イラストのブルー部分 3.右隣にある「給与所得控除後の給与等の金額」が所得です。 ※イラストのピンク部分 例えば、年間収入が204万円の方の所得は134万8千円となります。 ※イラスト赤部分 この、「所得」にかかる税が所得税です。 が、消費税のように単純に税率〇%をかけるだけ…というわけではありません。 続きは次回お伝えします。

今さら聞けない年末調整②

年末調整の基本的なお話 その②です。 ①では 『年末調整とは、一言で言うと「所得税の精算」です。』 とお伝えしました。 所得税とは、「所得にかかる税」ですね。 いや、そんなこと当たり前でしょ!と言われてしまうかもしれませんが 「じゃあそもそも所得って何?」の部分がご理解いただけていないケースが多いのです。 特に「所得」と「収入」がごっちゃになってしまう方がいらっしゃいますので説明します。 どちらも自分が得られるおカネ、という印象なので無理もないのですが。 所得と収入はノットイコールです。 計算式で表すと 「所得」 =「収入」ー「必要経費」 です。 例えばパン屋さんの収入は売上にあたりますが、 売上を上げるための必要経費…例えば小麦粉やバターを仕入れたり、家賃や従業員のお給料を支払ったり…いろいろかかりますね。 所得は、売上(収入)から必要経費を引いた残りを指します。 会社にお勤めの方も同じ感じです。 ただ、会社にお勤めの方の必要経費部分は国が「給与所得控除」として額を決めているのです。 人によってはスーツ代、化粧品代、ストッキング代など差があるでしょうが皆さん一律ということで。 さて、ここでご注意いただきたいことがあります。 会社から配布される「扶養控除等異動申告書」に 「所得の見積額」を記入する欄がありますが、そこは「収入」ではないですよ。 じゃあ所得ってどうやったらわかるの?のお話は次回に。

今さら聞けない年末調整①

今年も年末調整シーズンがやって来ましたね。

企業の給与計算担当者さんから
年末調整とはいったい何なのか?を自信を持って説明できない
…というお話をよくいただきます。
給与計算ソフトで自動計算してくれるから知らなくて良いでしょ、という考えもあるかもしれませんが
担当者として是非知っておきましょう。 ...続きを読む

退職者の健康保険料&厚生年金保険料

本日いただいたお問い合わせ。 「今月末に辞める人がいるんですけど、最後は社会保険料を2ヵ月分引くんですよね?」 いえ… 誰でも最後に2ヵ月分引くわけではありません。 日本年金機構のHPをご案内したのですが… ちょっとわかりづらい文章だと感じましたので最初の一文をピックアップし補足説明いたしました。 https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/hokenryo/nofu/20120330-01.html?fbclid=IwAR2olpgCXCsEKRYw5qoz6Nc2zCRMWTSyj1Ce2WRJPt85v6gB88rWcQar7U8 「従業員が負担する保険料は、被保険者資格を取得した日の属する月から喪失した日(退職日の翌日)の属する月の前月まで発生し、」 ⇒例えば4/1入社、11/30退職のAさんという方がいたとします。 Aさんの資格取得日は4/1・資格喪失日は12/1となります。 よって、保険料は4月分から11月分まで発生します。 「事業主は、毎月の給与から前月分保険料を控除することができます。」 ⇒4月分の保険料は5月に支給される給与から・11月分の保険料は12月支給の給与から控除します。 つまり1か月ずれます。 そして、Aさんの最後の給与がいつ支給されるのか?はその会社さんの締め・支払日によりますが以下の3パターンで説明します。 ◆パターン①◆月末締め・当月25日支払い  ※固定給 Aさんの最後の給与は11/25。 12月支給の給与が無いので11/25支給の給与から2ヵ月分の保険料を控除します。 ◆パターン②◆月末締め・翌月25日支払い Aさんの最後の給与は12/25。 12月支給の給与から1ヵ月分の社保料を控除します。 ◆パターン③◆月末締め・固定給は当月25日支払い、諸手当は翌月25日支払い Aさんの最後の給与は12/25。最後は諸手当のみ。 社保料を控除してもマイナスにならないか?をあらかじめ確認し、マイナスになるようでしたら11/25支給の給与から2ヵ月分控除となります。 おわかりいただけましたでしょうか。 そもそも1ヵ月ずれずに「当月徴収」にしている会社さんも稀にありますので、確認が必要です。

社労士祭り終了

同業者の間では「社労士祭り」と呼ばれるこのシーズン。
・労働保険料(労災保険料と雇用保険料)の申告
と、
・社会保険(健康保険と厚生年金保険)の算定基礎届(社会保険の等級を決める為の手続き)
で、私達社労士にとって繁忙期なのです。

本日、期日ギリギリで弊事務所も祭りが終了。
夏休みの宿題を9月1日の朝に終えた気分です。
数年前から電子申請に移行してからだいぶスピーディーに進むようになりました。
さらに最近は、労働保険料の納付は納付書ではなくATMでペイジー支払をしていただくようになり大変ラクに。 ...続きを読む

セミナーご報告

去る2020年12月9日に開催されたオンラインイベントで登壇させていただきました。   テーマは 「ワーケ―ションの労務管理ポイント~社会保険労務士・産業カウンセラーの視点から~」 です。 湯河原でワーケ―ションをしたという実体験もお伝えいたしました。   SENQ霞が関様のホームページにご掲載いただいております。 どうもありがとうございました。 https://www.senq-web.jp/topics/event/2020-12-9?fbclid=IwAR2xFO0y4R_WQAl75BiFA0bCLLKWXrpiZpL3XoX7xAZOXWTf8jdXhWPITUw