会社にとってのリスク

メンタルヘルスケアにコストをかける必要は無いと考える企業も多いでしょう。しかし、それを怠るとどんなことになるのでしょう。

まず、メンタル不調者が休職すると休職者の業務のフォローをするために周囲の人の負担が増大します。たとえ代替員を雇ったとしても業務の引継ぎや指示が必要でしょう。また、直属の上司や人事担当者が休職者に対し定期的に連絡を取ることも負担になります。

負担が増大すると疲弊して次第に職場のモチベーションが下がります。「いつになったら復職してくれるのかなぁ。」「俺も疲れちゃってるから休みたいんだけどなぁ。」などという声もチラホラ出てきます。最初のうちは休職者の心配をしていた人も、だんだん余裕が無くなってくるわけです。

そしてついに新たなメンタル不調者が発生し、休職することに。さらに酷いと訴訟や自殺などということもあり得ます。

このようにメンタル不調は連鎖しやすいものです。メンタルヘルスケアを怠ると「負のスパイラル」を引き起こす危険性は高くなります。

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